アルゼンチンでは、必ず○○を食べろ!

raw meat

もうかれこれ7年近く、南米アルゼンチンに住んでいる。

アルゼンチンは、日本の地球の裏側にあたるブラジルの下にある国で、日本の8倍の国土に約4千万人の国民が住んでいる。

私がこの国に住み始めたのは、2009年の頃で、その当時は、赤身のステーキ肉は1パックあたり150円ほどと、とても安かった。

1.世界で2番目に肉を多く食べる国

アルゼンチンは超がつく肉食の国で、1人あたりの年間牛肉消費率は世界で2位(1位は、アルゼンチンのお隣の国・ウルグアイ)、その量は、実に日本人の10倍、毎食肉を食べていないと食べた気がしない、という人達が住んでいる。

例えば、アルゼンチンの肉屋では、肉は基本的にキロ単位で販売するだけでなく、カウンターには、山のように赤い肉のブロックが積み上げられていて、豚肉は牛肉よりも高い

また、肉のミンチは牛肉しかなく、豚のミンチ、鶏のミンチは頼んでも肉屋ではなかなかやってくれないのが普通で、日本のスーパーで見かけるような、豚肉の薄切り肉などもない。(むしろ肉を薄切りにする発想がない)

日本人が魚の種類に詳しいように、アルゼンチン人は肉の部位に詳しく、それぞれの部位の調理法をよくわかっていて、フィレはステーキ、骨付きカルビは(アサド)焼肉、ミンチはミートソース、骨はスープという風に使う。

そして時々、肉屋の前を歩いていると、「人の骨か!?」と思うようなドデカイ牛の骨を肉屋からもらった野良犬が、嬉しそうに骨をかじっていたりするのだ。

また、小さなコンビニのようなお店でも、必ずと言っていいほど、店の奥に肉屋のコーナーが設けられているため、肉屋で買うよりは高いものの、夜中12時ごろまでは新鮮なお肉が買えるというのがアルゼンチン流。

1.アサドにもこだわり

毎週日曜日には、アサドと言って、アルゼンチン風のバーベキューをするのが、アルゼンチンの文化なのだが、このアサドにもビックリ要素がいくつも隠されている。

まずは、アサドに使う肉がデカい。
日本の薄切り肉バーベキューと異なり、アルゼンチンでは、バーベキュー肉も2~3キロほどのブロックで買ってくるため、鉄網に乗せられる肉がどでかいのだ。

しかも、味付けは塩のみ。

塩だけなんて味気ないような気がするが、むしろその逆で、アルゼンチンの肉は、例えて言うなら、原始時代に戻り、私達がまだ新鮮な生肉を夢中でむさぼっていた遠い記憶を蘇らせるような、あの野生の味がするのだ。

簡単に言えば、肉自体に味がある。
ソースなど要らない、塩と肉と良い炭火、これだけで十分な良質な肉なのである

しかも、この炭火にもこだわりがあり、日本のバーベキューのようなオレンジ色に揺らぐような炭火では絶対に焼かない。

アルゼンチンでは、バーベキュー用のスペースも大きく、まずは炭を山のように積み上げて、そちらで先に炭を燃やしてから、真っ赤になったいくつかの炭を鉄の棒で細かく崩し、その小さくて赤い炭を網の下に広げてゆっくり焼くというスタイルだ。

なんでも、赤い炭は、オレンジ色の火よりもずっと温度が高く、そこから出される赤外線は、肉を内側から温めるため、肉がおいしくなるそうだ。

アサドには、サラダや茹でたジャガイモなどを合わせるのが定番で、もちろんアルゼンチン産のワインも欠かせない。

誕生日会も、クリスマスも、新年も、アルゼンチン人は、ほぼ例外なくアサドを食べているため、ベジタリアンには地獄の国で、レストランでベジラチアンスープを頼んだら、お皿の真ん中に大きなラム肉が乗っていたなんて事もよくあるらしい。

もちろん、肉の食べ過ぎで、高コレステロール、糖尿病、高血圧に苦しんでいる人も多いのだけど、おいしいものにはすぐ負けて、アルゼンチンでは今日もたくさんの人が肉を食べまくっている。

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